ONE PIECE 第144話

“雪物語”を読み返しました。

 

30年間待ち続けた反応。

 

毒キノコであるアミウダケのスープを飲んだところでヒルルクはその人生の目的を達成する。この世界で雪に着色するみたいな遊びの研究をやる余裕のある人間はいないだろうってのはわかるけど、医者ではないが、科学者ではあったってことなんだろうかね? 学があって泥棒やってたってのが地味に謎、ドラムってワポルの前はそこそこいい国だったはずなんだが。

 

イッシー20が一斉に倒れる緊急事態。

 

医者の数を制限して病人を人質にとる政治の弱点はそういうところ、前話でワポルが画策した医者狩りのための嘘なんだけど、ヒルルクは向かう。くれはに研究とチョッパーの未来を強引に託すくだりは読み返すとすでに涙腺にくるものがある。やりとりは激しいんだけど、信頼があるし、なんだろうねこの2人の関係。ヒルルクをとりあげた医者ぐらいの勢いだよね。母親? 下手するとヒルルクの祖母と友達ぐらいなのかも。

 

しっかりチョッパーの様子を見にいくし。

 

エッエッエッエッ

…知ってんだ おれァ…

人の命を救おうってんだ

…医者はみんなイイ奴さ…

 

どうだろう? ホグバックとか、どうしようもねぇ医者も普通に出てくるしなぁ。ローだって医者として名医かどうかは評価できないし、オペオペが医術の悪用じゃないかは追求すると結構ややこしい。だが、まぁヒルルクと言う改心したと思い込んでる狂人の目にはそう映ってるのは嘘じゃなさそうである。

 

爆死は次回だが。

 

ミウダケを一見して猛毒キノコと知っていて、さらにヒルルクの行動の理由も理解したくれはによるチョッパーへの説教が要するにメイン。一発殴って、状況が理解できなところにさらに三発爆死は殴ってる。今放送すると虐待とか言われそうだな。記憶にないがアニメではもっとマイルドだったかも。

 

いいかい

優しさだけじゃ人は救えないんだ!!!

人の命を救いたきゃ

それなりの知識と医術を身につけな!!!

腕がなけりゃ 誰一人救えないんだよ!!!!

 

チョッパーに言ってるけど、刺さってるのはヒルルクなんだよね。知識もあやしいヤブ医者でもアミウダケが猛毒なのは理解した上で飲んでることから言って、地元の子供なら知ってるレベルの存在だったと思われる。それでも飲んだのは嬉しかったのもあるだろうけど、ヤブ医者として治療失敗してきた自分の行為と同じことをやってきた善意を拒絶しないのが通すべきスジだったのだと思う。

 

そこまでわかっててなぜヤブ医者を?

 

くれはに弟子入りしなかったのは金を取る医者のスタイルに疑問があったからなんだろうけど、やっぱねぇ、不器用という言葉で済ませるには社会不適合っぷりが突出してんだよなこの人は。お話は好きだけど、絶対関わりたくないタイプの人間なのも間違いないんだ。