ONE PIECE 第206話

“点火”を読み返しました。

 

砲撃13秒前から7秒前まで。

 

細かい。ONE PIECE世界の時計がしっかりと標準時で敵味方共有されてるの割と不思議じゃね? と思ったりもする。島々の行き来が乏しく、星一周と考えたら時差だってあって当然。そもそも麦わらの一味は時計持ってる? その辺の疑問は織り込み済みだから時計台と言う舞台設定なんだろうけど。そもそもMr.7ペアが時間ぴったりに撃ち込む几帳面さを発揮するのも不思議か? 実際、10分くらい早まって撃ち込まれたとしても成功してる状況だしなぁ。

 

ともあれナミによる時計台登り策。

 

サイクロン=テンポをウソップの股間に直撃させてからの空中ジャンプ。瀕死の包帯グルグル男に無茶さす女である。別に股間に当てる意味はないと思うので宴会芸の恨みも晴らしているのだろう。怖い。そのウソップを踏み台にチョッパーがビビを乗せてジャンプ、サンジがさらに打ち上げて、と言う構図の中でセリフもなく落下して白目と言うのが一番ひどい扱いだ。

 

だが、この後ゾロが撃たれたりして重症なのは触れられるが、ウソップは即回復なんでギャグ補正強い。ボコボコにされてもウソップは気付いたらケロッと治ってるのなんかの伏線だったりする? まぁ、バットで頭殴られて全身包帯も意味わからんと言えばそうではある。

 

下からジャンプしてくるのには気づくMr.7ペア。

 

砲弾が時限式でカチカチいってても砲撃失敗時に巻き添えを食う位置にいることには気付かないのに、変なとこしっかりしてる。つーかこの作戦って冷静に考えると不確定要素多すぎるよな? まず反乱軍と国王軍が宮殿前の広場で激突するかどうか、ニセコブラによる扇動が上手くいったとしても反乱軍が移動して王都に着く時間が合うかどうか、そもそもあのサイズの大砲と時限式の砲弾をいつのタイミングで持ち込み、どう指示を出したのか、それこそ宮殿にポーネグリフがあった場合止められないし、スナスナがロギアとは言え、爆風みたいなもんを浴びたら吹っ飛んじゃうから無事って訳にはいかんような気もするとか。

 

あ、だからペルは生き延びるのか。

 

クロコダイルがこの砲弾をどう手に入れたかは謎なんだけど、威力に関しては騙されてたのかもわからんよね。それを作中で明かすと流石にマヌケすぎるのでボカしてる。ま、そうだよな。バギー玉の異常な威力を別にすると、船とか一発で吹き飛ばせる砲弾が存在するなら海軍がそれを使わん理由ないし。たぶん騙されたんだ。シーザーに。あいつ最低だからな。✳︎このブログではONE PIECEの作中で登場する謎に高度な悪の技術はシーザー由来説を採用しています。全部押し付けていけ。

 

毒を食らっても戦い続けるルフィ。

 

お前の目的はこの国にはねェ筈だ!!?

違うか!!?

他人の目的の為に…!!?

そんな事で死んでどうする

 

ともかく折れないルフィにはクロコダイルも素直に心情を吐露してるよな。別にこんなやりとりしなくても、毒を決めた時点でさっさと地下聖殿から出てしまえば勝ちだった。目障りな敵と認めたとしても、生き残りのための戦いと言うのが本音ならば叩きのめす必要はなかったのだ。

 

その勝ち方じゃ面子が立たないが。

 

しかし目撃者も全員消せる状況。ここになんだかんだ男のプライドを感じる訳ですね。ルフィと言う敵を理解し倒したいと言う海賊としての性。くいを残さない生き方。力に屈しないことが自由であることなのだと言うテーゼ。

 

死なせたくねェから

“仲間”だろうが!!!

 

ルフィの回答。人は死ぬぞ、から冷静にアラバスタの状況を見ていた。ビビをこのまま進ませれば死ぬ。ルフィ自身の生まれた国との対比にもなったのが後付けかどうかはわからないけど、兄であるサボの死と言う設定があったとするなら、やるしかないのだと言うことではある。

 

……たとえてめェらが死んでもか

 

死んだ時は

それはそれだ…!!

 

男と男のプライドがぶつかる戦い。こっから4話引っ張られます。焦れたね。当時はともかくね。四週って一ヶ月たがらね。そんな気持ちが蘇る熱さ。すっと単行本で読んでも面白いけど、この辺は連載を追ってた感覚がみんなあるからアラバスタ編が最高って意見が未だに根強いんだと思う。