ONE PIECE 第202話

“王家の墓”を読み返しました。

 

あなたに罪はないわ

まさかこの世に あの文字を解読できる者が

いるなんて知らなかったでしょうから

 

葬祭殿の隠し階段、いよいよ歴史の本文とのご対面とあってロビンも高揚感を隠しきれないのか割と喋る。コブラの側はプルトンのありかが書かれていると知りながらも表情ひとつ変えずに嘘をつくあたり、こっちは逆に緊張感が高まってるんだろう。

 

ネフェルタリ家は古代兵器をなぜ守ってるのか。

 

ニコ・ロビンの名前そのものは知ってた風ながら、オハラの研究とその顛末についてはコブラが知らなかったのは世界政府を基本的に信用してる立場としては自然、なんだろうか? 学者の集まった島か消えた、となればなんらかの裏を感じとってもいい気はする。まぁ20年前っつーと、コブラもまだ若くて自国のことで手一杯ではあったとは言えるが。

 

余計なことは話さないようにしてる。

 

この辺りのコブラのコマには無言を示す吹き出しが多い。色々と思うところはあるようなのだ。そりゃまぁプルトンが実在することを知る立場からすれば、本当にポーネグリフを読まれたら割と世界の危機である。クロコダイルが使うか否かに関わらず。しかしかといって思いとどまるように説得を試みるでもないのはロビンの態度になにか感じるものがあったんじゃなかろうか。

 

どこいった

ワニ

 

ロビンにやられたたしぎとルフィが対峙するシーン。かろうじて刀は握るものの脳裏をよぎるのはロビンに徹底的にやられ、クロコダイルに嘲笑された記憶。悔しさに震え、刀を捨ててルフィを導く。ここのたしぎが本編中で最も美人なたしぎです。

 

負け犬は正義を語れねェ…!!!

ここはそういう海だぜ…!!!

てめェらは基地へ帰って せいぜい

正義の話し合いでもやってろ…!!!

 

しかしどうなんだろうこのクロコダイルのセリフ。言うほど海軍って正義を語ってないし、負け犬感もない。そもそも七武海は単独で海軍には勝てない海賊だしな。四皇という脅威に対しての共闘を前提としたバランス取りなわけで、自嘲混じりのセリフだよね。

 

たしぎは悔しさに地面に拳を打ち付ける。

 

何が“正義”…!!!

何が……

『海軍本部』…!!!

 

この辺りの悔しさをバネにたしぎが強くなってりゃ話は良かったんですが、スモーカー共々、海軍内部の話をやってる尺もストーリー上の必要性も薄れてしまってもやっとする今現在。好きなんだけどねこの時点の二人は。

 

ルフィも倒れる。

 

クロコダイルがを追っかけて走って腹から血を吹き出し、よろけて転び、起き上がれず、疲れてんのかなと言い残して動かなくなるのは結構ショッキングな描写だ。ご承知の通り、次回には、仮眠を取ってた、って明かされる豪快すぎて一回しか使えないミスリードなんだけど、割とルフィが本当に死ぬ時もこんな感じっぽくて怖いと今は思う。

 

ルフィの死は避けられない?

 

ONE PIECE本編でその死が描かれそう。ってフリは重ねすぎるほどに重ねてるから逆に死ななそうと思う一方で、ロジャーの夢の先を実現したらあとはもう死ぬしかないんじゃないかって感じもあるんだよね。物語の閉じ方としてルフィが死なないことには終わらなそうと言うか。