SPY×FAMILY 痛がるおしりも見せないのはなんなんですか3巻

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美人で巨乳でバイオレンスなのにあんまりロイドが羨ましくない。

 

2019年、個人的なんで売れたのかよくわからんマンガ。

 

いや、お前も買ってるじゃん! って話なんですが。普通に面白いマンガが普通に売れるのってかなり珍しいことなんだよね。普通に売れないのが出版不況で、どっかで普通じゃない要素のある作品が売れるもんだと思ってたんで、多少ネットでバズったぐらいでどうして? と言う疑問が拭えない。

 

エロくもないんですよ?

 

むしろエロくないからこそ売れたのか? 一般は意外と安心できるマンガを求めているのか? とか言いつつヨルさんのバイオレンスっぷりは笑えないレベルだからなぁ。返り血塗れで弟のために殺し屋とか頭のネジが外れすぎててちょっとホラーだしさ。バイオレンスなのに精神面が凄い幼いのとかなんか可愛いですませていいのかよくわからない。

 

そう言うところが魅力?

 

普通に面白いマンガのはようでいて一皮剥けば危険な側面を隠し持ってるところがスリリングなんだろうか? いや、秘密警察の弟に切れ者っぽさを残さなかったからそんなにスリルないとは思うんだが。フグ毒でおしりの痛みが解消されるのはギャグだしさ。

 

酔っ払ったら男に迫るヨルさん。

 

と、思ったら核戦争なビンタを繰り出してて色々と本当に羨ましくない。このマンガ買いだしたのヨルさんのキャラデザインに惹かれてだったのに、なんかもう見た目だけ素晴らしいから先に進めない。お話はまぁほのぼのバイオレンスコメディで面白いからいいけど。ロイドと結ばれてハッピーエンド、みたいなところに納得感は出てきてない。

 

本心なのか?

 

アーニャがいるので登場人物の裏の顔みたいなものは成立しないはずだが、なんらかのトリックが発生しうるのでは? と構えてしまうところがある。やっぱ人殺しながらそこには何も感じず家族愛とかコメディやるのって矛盾ない? ってなる。ロイドの方の任務と家族の板挟みによる人間的な意味での迷いと比べるとヨルさんの非人間性が際立ってくるから。

 

売れちゃったんでそこそこ連載は伸びるだろう。

 

それこそ映画一本分ぐらいのボリュームならこうした矛盾もエンタメ的に解消する術はいくつかあるだろうなと思うんだけど、長期化して要素が混沌とすればするほど破綻をきたしそうな気がしてならない。ぼんやりとした世界観設定は相変わらずだし、短編的な設定を長編に切り替えるにしてもどこで辻褄合わせるんだろう。とか考えてしまう。