ONE PIECE 第164話

“国が好き”を読み返しました。

 

ビビ王女誘拐未遂事件回想後編。

 

アルバーナ近郊の遺跡へ逃げ込んだビビ、と言うことでアラバスタのラストバトルの舞台を先に出した形。だよね? この遺跡って地上はそんな特徴的な建造物とかないんで、例のワニっぽい入り口の存在ぐらいは示唆しといてもいいと思うんだけど実際はそこまで細かい流れは決まってなかったから伏線と言うよりはバトルの移動の流れとして拾っただけかも。

 

誘拐犯に食い下がるコーザ。

 

そして刃物を持ち出される。ビビを守って目元に名誉の負傷をしつつも棍棒で立ち向かって勝つ。そしてまぁ残りのチンピラは王自ら蹴り飛ばすと言う割とハッピーエンドな話。イガラムが王とコントして目を離さなきゃ……とは言うまい。

 

…死ぬなんて言わないでよ

リーダー…!!!

 

ビビを死んでも守れ、と行動して王女が泣いてそう言う、王家と民の距離の近さを実感する流れでコーザ少年は生まれた国が好きだと言う気持ちを確かに持てたのだ。王も民も国が好き。

 

いいのだ

アラバスタはこれでいいのだ

 

セリフだけ抜き出すとバカボンのパパみたいになっちゃうけど、ビビの優しさを伸ばすために垣根は取っ払っておきたいというコブラの気持ちはわからなくもない。まぁ時代がもっと平和だったらって話なんだよね。その意味じゃ11年前ってのは大海賊時代は落ち着きかけの認識でも間違いではない気もする。白ひげは健在で、海賊王の息子も最悪の世代も海には出てない訳だから。

 

ユバに町を開いて交易の要衝とする。

 

コーザも父について行って国を潤す夢を語り、立派な王女になれと別れる。そんな美しい思い出から、反乱軍は限界で追い詰められてて死ぬ気だと話が繋がって深刻度最高潮。純朴な少年だったコーザも傷跡がヤクザに似合う反乱軍のリーダーです。

 

………この国は

イカレちまった…

 

プルトン隠し持つ一族がこんなグランドラインの前半に国を建ててる、という時点で必然的なイカレ具合だと彼が知ったら果たしてネフェルタリ家を許すんだろうか? 実際のところ、アラバスタにそれを用意しておくストーリー的な意味はあるはずなんでコーザも再登場する可能性はあるよな。つーか四皇、カイドウマムを古代兵器で倒す、って展開もありえなくはないよな。五年で終わらせるなら、この二人より強大な敵を出すってなかなか尺的にも説得力が難しいんで使いどころ?

 

ルフィが倒さないとダメっつーのもわかるんだけど。

 

おでんの回想とか見ててもロジャー世代は頭抜けててどうも並び立つビジョンが見えないんだ。海賊王になる以上は超えていくしかないんだけれども。