ディズニーは生粋のステマブランド

ほとんどヒット確約のアナ雪2にわざわざ知名度の高くないマンガ家のツイッターを利用してステマする意味がわからないが、しかしそういう草の根の顧客獲得を怠らない姿勢が今日のディズニー王国を築き上げたのだろうとも思う。ステマと思っていないというのは半分ぐらい本気のはずだ。

 

ステマなんて新しいカテゴリーの言葉じゃない。奴らの基本戦術は刷り込みである。むしろ世の中にあるディズニー関連のものは非ステルスですべて宣伝なのだ。ステマじゃないと本気で思ってると言う根拠はここである。ステルス? 隠してないよどれもディズニーだよ? ディズニーが露出するってことはPRだよ? そういう態度だ。はっきり言って性質が悪い。

 

避けようがない。

 

日本に生まれてミッキーマウスを知らずに生きることは出来るのだろうか? 少し考えてみたが、おそらく無理だと思う。アンパンマンとサンリオとディズニーを避けて子供時代を送るのはほぼ無理だ。大人が積極的に子供に与えるし、仮に特定の家庭で厳密に避けても友達が持ち込む。私の地域では小学校の修学旅行で行ったが、なんにしても大人になるまでには確実にディズニーランドの存在を知る。

 

浸透している。

 

自分の経験を振り返っても子供時代にディズニーアニメを繰り返し繰り返しみていた。ピーターパンとダンボ辺りは死ぬほどリピートしてる。刷り込まれているかもと思っていてもやっぱり好きだと思う。海外の昔話なんかはミッキーたちのアニメで物語を覚えた。ジャックと豆の木とかなんか缶詰の豆ばかり食ってて辛いみたいな話だと思ってた。なんか豆の印象がすごい強い。なんかすごく薄く、透けるほど薄いパンに薄い豆を挟んで食べるシーンが妙に印象に、これ同じアニメかな?

 

話が脱線したが、みんなディズニーに思い出を持ってるはずだ。

 

好きでもあれ嫌いであれ。

 

ディズニーランドのブラックな職場環境みたいなことが言われてからかなり長いのに改善されたという話を聞かず、相変わらず夢の国として宣伝をつづけ、気がつけばピクサースターウォーズもマーベルも飲み込まれている。

 

それはエンタメの覇王となろうとするミッキーマウスの姿だ。奴はもはや君臨するだけであり、キャラクターと物語は切り離され、なんの主役なのかもわからないままにその王たる立場を盤石のものにしようとしている。

 

ステマ騒動などではビクともしないだろう。

 

ただ、それが永遠につづくとも思わない。まだ100年も経ってはいない王朝だ。傀儡たる奴を操る者たちがそれほど賢くはないことを今回の事件は示している。滅びの日は訪れる。悲しむことではない。文化とはそうあるべきものだ。永遠を望むのは傲慢でしかない。そして滅びた時に我々はふたたび素直にディズニー映画を楽しく見られるはずだ。古典として。

 

ネバーランドは遠きにありて思ふもの。