ONE PIECE 第133話

“名もなき国の冒険”を読み返しました。

 

ハイキングベアだ

危険はない

登山マナーの“一礼”を忘れるな

 

これ以上の説明はとくにないし、ネギ買ってるオバさん(ねぎくまマリア、だっけ?)のギャグに繋ぐネタでしかない気もするのにONE PIECE読者認知度の高い生き物だと思うハイキングベア。毛カバがホワイトウォーキーであることを覚えてる人より確実に多い。なんか可愛いんだよね。

 

ドルトンの案内でビッグホーンへ。

 

ドラム編はワポル時代を忌避する関係上、村の固有名詞が多い。ドルトンの肩書きも民間護衛団団長である。まぁ展開的には明らかに不便な場所にある城を決戦の地とするためのフリだが、通信手段がないとか、トナカイがソリを引っ張って空を走るとか、魔女とか、舞台の雰囲気づくりを過不足なく入れ込んでるので読みやすさは減じてない。

 

ナミの熱は42度。

 

ともかく緊急。国に1人しか医者がいないとか異常事態をとやかくいう暇もなくして、ルフィをまず動かす流れをつくる。まぁルフィ本人はまだ病気がさっぱりピンときてなくてハイパー雪だるさん作ってたけど。

 

…よろしくっ

 

高熱のナミをおぶって登山すると言うルフィの無茶を止めようとするサンジとビビに対してかなり朦朧としつつも笑顔を作って早く治すことを優先するナミはヒロイン。そしてラパーンの待つ直線ルートでサンジと共にダッシュ。ルフィサンジコンビのシーンも振り返るとあんまり多くないからレアな展開だよな。そもそもルフィに手助けが必要って考えが2年後以降は減ってるからか。

 

そしてドルトンの口から語られるのが黒ひげ。

 

たった5人の海賊団、という説明からこの時点での麦わらの一味との対比は明らかで、有名すぎる名前を抜きにしても宿敵となる予感はありましたが、未だに直接対決はしてないって辺りが、うん。

 

我らにとって絶望的な力で

この国をまたたく間に滅ぼした

 

ドルトンの説明からはその目的やらなんやらは読み取れないようになってる。そして話はワポルに移るんで黒ひげそのものには特に追求がない。白ひげの船から逃げ、1億の首をとって成り上がり、七武海となって、インペルダウンから必要な仲間を獲得する、って過程の中でなぜドラム王国を滅ぼしたのか。

 

ワポルのバクバク狙いでは?

 

と言うのは前に書いた通り。その根拠を補強する材料としては、王様が逃げたんで国は滅びてるけど、選挙を目前にした人々の営みは落ち着いてるし、建物や人的被害は少なかったんじゃないかなってのも察せられる。戦争めいたことになってたら怪我人多数でDr.くれはもああいう立ち回りはしなかっただろうしね。