好感度なんてすぐ裏返る

芸能人の不祥事で浮き彫りになるのは稼いだ好感度がすぐマイナスに変わってしまう残酷なネットの本音だ。人気商売にはつきものの要素だけど、そのサイクルは相当加速してるのを感じる。

 

テレビだけの問題でもない。

 

例えばこのブログが延々と読み返しているONE PIECEもそうだと思う。すでにアンチの声は相当ある訳だが、売り上げが目に見えて落ちれば内容の如何を問わず一気に評価がマイナスに向かうだろう。全体としては面白くても部分的にとか今が面白くなければ一気に廃れるのだ。

 

はじめの一歩とかは顕著だった。

 

面白かった時代を知る人ほど、マイナスは強く感じられる。ドラゴンボールも超はかなり辛かったのを映画で持ち直してるし、NARUTOも今度の新作で危ういと思う。読んでてこりゃ同じ問題だなと思うとこが散見しすぎる。好感度の反転現象は別作品であることさえ関係ない。稼いだ好感を商売に使ってるかどうかなのだ。

 

ゲームもそうだ。

 

ゼルダBotW続編なんて最高傑作候補からの流れ、つまんなかったらブランドが一気に終わりかねない。任天堂は大外しが少ない会社ではあるが、ない訳じゃないし、数が減るポケモンとかそれだけで大変そうだ。スマブラの続編とかは次に何を出してもSPと比較されるんじゃかなり苦しいと思う。

 

でも、歴史ってそう言うことだなと感じる。

 

香港が返還されたときはなんか祝福ムードだったような気がするのだが、今はああだし、高度経済成長の果てが年金なんか貰えないととっくに自衛する覚悟の我々世代。いや、年金は解決策がない限り選挙の争点にはならんと思うよ。解決策を提案できたら政権は取れると思うが、それ以外はもうみんながそれを諦めて選んでる政治家な訳だし。

 

破壊と創造みたいなもんだ。

 

好感度を高め、落とし、交換して消費していく。消費されないものなどないと言う時代なんだ。肌感覚としては民主主義の耐用年数もそろそろヤバいと思ってる。もちろん共産主義に代わるなんてことはないだろうが、国とか福祉とか人権とかの考え方は百年後にはまったく違うものになってるだろう、みたいな。

 

裏返さないと気持ち悪い。

 

文明の本質はたぶんそんな感じじゃないかと思う。不満がそれで解消されるかどうかはわからないが、取り敢えず合わなくなったら変えておかないと納得できない感覚。そして裏返ったものが戻ることは稀だ。ほぼない。

 

そうやって世の中は回ってる。